クリスマスストーリー

自転車2

クリスマスの自転車
  
 その素敵な自転車は 新品でした。クリスマス・ツリーの下においてあり、
2人の姉と兄と私の名前がついていました。
私はその時9歳で、プレゼントは他に何もおいてありませんでしたが、
とても信じられないくらいでした。

 1940年の事で、他の大勢の人と同じように、私達にとっては、
不況はまだ終わっていませんでした。

ですから、そんなプレゼントをもらうなど夢にも思っていなかったのです。
それは両親の友人からのもので、私達はもう大喜びでした。
サドルに座ってみたり、乗ったり、まわりで踊ったりと...

 とても大騒ぎで、リビングルームで4人一緒に乗って
みたりもしました。

 その年はまだ雪が降っていなかったので、
その日の朝はずっと通りで乗りました。
実際に、4人いっぺんに乗って遊んだのです。

 クリスマスの日のお昼頃、私達は、祖父に早くその自転車を見せたくて、
今か今かと待っていました。祖父母がクリスマスのディナーを
一緒にするためにバスに乗って来るのです。

 12年前には、私達には家が2つ、何台もの車や大勢の召し使い、
運転手も雇っていたのですが、恐慌ですべてを失ってしまいました。
何もかも抵当に入っていたので、一文なしになり、
私達10人が小さな家に住んでいたのです。

 祖父は、昔は、マサチューセッツ州の知事や、州の憲法制定議会の議長を
務めたこともありました。けれども今は一文なしです。70代後半で、非常に
誇り高い人ですが、この日も、バス代を借りなくてはならないほどでした。

 「おじいちゃんたちが来るわ!」

 2人の人がバスから降りるのを見た2人の姉が叫びました。 
私達はすぐにその新しい自転車を持って出て行こうとしたのですが、
兄が私にこう叫びました。

 「自転車を隠すんだ、早く!」

 私には何のことかさっぱりわかりませんでした。でも、窓の外を見ると、
祖父が一台の自転車を押してくるではありませんか! それは、古くて、
曲がっていて、ガタガタで、真っ赤な真新しいペンキがお粗末に塗って
ありました。

 祖父は微笑んでいました。あんな笑顔を見たのは何年ぶりでしょう。
まるで、賞を獲得した競走馬を観衆に見せているかのように、誇らしげに
胸をはっています。

 私達4人は、互いに顔を見合わせました。兄は、何も言わずに、
今朝早くもらったその新しい自転車を地下室に持っていきました。
それから、私達は走って祖父母に挨拶に行きました。

 「これは誰のものだと思うかね?」 

 祖父が言いました。まるで誇らしげなクジャクのように、
胸をふくらませています。

 「たいそう頑丈というわけではないが‥‥」 

 「おじいちゃん、僕たち、とっても気に入ったよ!」 

 兄がサビついているクロムのハンドルを指でなでながら叫びました。

 「こんなに素晴らしいプレゼントをもらったのは初めてよ!」

 姉たちもそれに同調し、祖父母を抱き締めて、キスの雨を降らせました。 

 私達は、また、4人一緒にその自転車に乗ろうとしました。
すると前のタイヤがパンクしたので、空気を入れました。
後でわかったのですが、祖父は、救世軍に行って、何ペニーか払って、
古い自転車を買い、家に持ち帰って、一生懸命それを修理した上、
真っ赤なペンキを塗ったのだそうです。

 祖父母が私達の所にいる間、私達は、そのガタガタの自転車にしか
乗りませんでした。

 祖父は、その午後、玄関のポーチから全然離れようとはせず、
そこに立って、私達がそのグラグラする自転車を乗り回すのを、
飽きることなく、いつまでも眺めていました。


             フレッド・ベントン・ホルムバーグ 

クリスマスストーリー


ミトンミックスブログ

赤いミトン

 クリスマスが間近、私はお小遣いのことでママに文句を言っていた。
母は、「買ったものよりも、愛のこもった手作りのプレゼントが一番よ。」
と言ったが、「5年生はみんな、クリスマスプレゼントを買うんだよ。」
と、強い口調で私は答えた。

 「どうして私の家は、いつも貧乏なの?」
 私はふくれていた。
 母は、「貧乏でも、与えることはできるでしょう。」と答えた。
 「何を与えるかではなく、どうやって与えるかなのよ。」
 私は、そうは思わなかった。

 今年のクリスマスは、オハイオ州にはめずらしく暖かで、1ヶ月かけて
積もった雪がとけ始めて、半溶けの泥溜まりになっていた。しかし、
私の前途は明るくなっていた。良い考えを思いついたのだ。

 土曜日の朝早く、5歳の弟のディッキーに厚着させた。
ワゴン(手押車)を持っているのは、近所でディッキーだけだった。
大急ぎで短い厚手のコートを着て、長靴をはき、手袋をつけた。
ディッキーのがらくたが乗っているワゴンをひっくりかえして、
空っぽにし、ディッキーを乗せて出かけた。

 裏庭を越え、遠くまで広がっている、きり株だけになった
とうもろこし畑の中を、ディッキーをのせたワゴンをひいて、
私は駆け足で進んでいった。ワゴンはちょうど、とうもろこしの
切り株の溝にぴったりはまっていたが、ディッキーを乗せたワゴンを
引っぱって、雪溶けの泥道を行くのは、大変なことだった。しかし、
私の心は計画で燃えていたから、そんなのは全く気にならなかった。

 ついに、とうもろこし畑に境界線を引いている、汽車の線路の
ところまできて、ディッキーに計画を明かした。

 「ディッキー、いい、この線路ぎわに落ちている石炭の固まりを、
見つけられるだけ拾うのよ。そうやって集めた石炭を、ガソリンスタンドに
持って行って売るの。クラスの女の子のいとこが、いつもそうしているって
言ってたわ。雪がほとんど溶けているから、見つけやすいでしょう。
私達はラッキーだわ。」

 「お金になるの?」
 ディッキーは、目を大きく見開いて聞いた。
 「僕も、お金をもらえるの?」
 「もちろんよ。」
 「二人とも。」
 そう約束した。
 「わあ。」

 ディッキーはワゴンからあわてて降りて、さっそく拾い始めた。
 「どうしてここに石炭が落ちているの?」
 ディッキーは 『黒い金』から、半溶けの雪を振るい落としながら尋ねた。
 「汽車から落ちたのよ。」
 そう言って、喜びの声をあげながら、石炭を素速くワゴンに投げ入れた。
こんなにたくさんあるとは夢にも思っていなかった。

 ワゴンには すぐ黒い石炭が山ほどになったので、町のガソリンスタンドに
向かった。ディッキーが押して、私が引いた。ガソリンスタンドへの道に
たどりついた頃には、ディッキーは寒さと疲れで、泣きべそをかいていた。

 途中、教会でよく見かけていた年老いたスコットさんが、玄関のポーチで
半溶けの雪を掃いていた。 「まあ、あなた達、どうしたの?」と、
私達を呼びよせた。
 「何でもないわよ。」私は大声で答えた。「弟が寒いだけなんです。」
 「家の中に連れてきて、ストーブで暖まらせてあげたらどう。
二人に熱いココアを入れてあげるから。」

 ディッキーはその親切に飛びついた。もちろん、暖まり、熱いココアを
すすりたかったのはやまやまだったが、私は断った。その石炭をお金に
かえる事が待ち切れなかったのだ。そこで、弟をスコットさんの所に預け、
すぐ戻ってくるからと言って、道地についた。

 重い荷物をのせたワゴンをふうふういいながら、一人で引っ張った。
足はもう感覚がなくなっていて、つまずきっぱなし、指は、しもやけで
ふくれてしまっていた。しかも、ガソリンスタンドの人の言葉に、
私はどん底に突き落とされる思いだった。

 「天候が変わったのに気づかなかったのかい? 
石炭はもう買わない事にしたんだよ。間に合ってるから。」

 失望の涙が目にしみ、つまるものが喉にこみあげてきた。私は、
ワゴンのハンドルをひっつかんで、ガソリンスタンドのストーブの
ぬくもりから、大急ぎで走り去った。涙が頬を伝い落ちていた。
スコットさんの家にどうやってたどりついたかは覚えていない。

 「ディッキー、家に帰ろう。」
 がっくりと頭をたれて、何とかその言葉を吐き出した。

 「一体、どうしたの?」
 スコットさんは私をやさしく抱き寄せ、エプロンで私の顔から
涙を拭いながらそう聞いた。
 「キッチンにきて、ココアでも飲みなさい。」

 ディッキーが、私の袖を引っ張って言った。
 「お金、もらったの? お金、もらったの?」
 そうはしゃぎながら、手を差し出していた。

 その言葉で、私は崩れてしまった。みじめさが、失望の涙となって
どっと溢れ出てきた。
 「お金はないわ。スタンドの人は、石炭を買ってくれなかったの。」
 ディッキーは、同情しているかのように、だまって私のひざに
しがみついていた。

 頭をあげ 涙を拭いた時 スコットさんが熱いココアを差し出してくれた。
 「かわいそうに。あなた達が一生懸命働いた事を、
ディッキーが話してくれたわ。」

 私はうなずきながらこう言った。
 「クラスのクリスマスプレゼント交換のために、そのお金を
あてにしていたんです。」
 スコットさんは、同情してくれていた。突然、やさしいスコットさんの
表情が明るくなった。
 「まあ、石炭なら私も必要だわ。」

 そう言って、食器棚の一番上に手をのばし、古いティーポットを
降ろしてきた。蓋をあけて、ティーポットをさかさにひっくりかえし、
その中身の1ドル札と、十セントと五セント硬貨一つずつを出した。

 「これであなたの石炭が買えるかしら?」
 お金をテーブルにひろげながら、そう尋ねた。

 お金! その光景に、喜びで目が輝いた。それから、一ドル札を
のばしているスコットさんの手に目がいった。その手は赤く、荒れていた。
目をあげると初めて私は、スコットさんのエプロンのつぎはぎや、
色あせた台所のカーテンや、壊れた窓に新聞紙が貼ってあるのに
気づいたのだった。


 心が張り裂けそうな思いがした。スコットさんは、本当は石炭を
買う余裕なんてなかったんだ。
 カウンターに、あざやかな色の赤いミトンがあるのを見つけた。
それをまじまじと見つめていると、スコットさんは「宣教師協会のために、
編み終わったばかりなのよ。合うかどうか試してみたら。」と言った。
私には大きすぎたが、それは言わなかった。

 「きれい。」
それは本当にきれいだった。
 「これなら、みんなほしがるわ。」

 テーブルに並べられたお金を見つめながら、突然、私は自分の
言うべき事を悟った。
 「スコットさん、このミトンと石炭を交換してもらえませんか?」
 「本当に気にいったの?」
 そう聞かれて、私はうなずいた。
 「すばらしい交換だと思うわ。」
 スコットさんは、セーターを肩にかけながら、ほほえみで顔を輝かせた。
ストーブから少し離れると、寒い部屋だった‥‥

 結局、その年のクラスのクリスマスプレゼント交換には、
母の「手作りの贈り物」をあげ、私はスコットさんの赤いミトンを
使う事にした。その贈り物は、冬中、私の手を暖かめてくれた。でも、
もっと大切なのは、スコットさんへの石炭の贈り物を思う度に、
私の心が暖かくなった事だった。

 母は正しかった。愛のこもった贈り物が一番。スコットさんと私は、
すばらしい交換をした。
 
                    ローザリン・ハート・フィンチ

クリスマスストーリー

クリスマスが近づく今日この頃、外はまっ白な雪景色です。
今年はホワイトクリスマスになりそうです。

今日から心暖まるクリスマスストーリーを紹介したいと思っています。
とりあえずその1日目です。楽しんでくださいね。

クリスマス

ルービーおばあちゃん 

 私には、7才と1才になるやんちゃな息子たちがいます。
クリスマスのためにせっかく飾り付けた室内を荒らされるのでは
ないかと、ハラハラすることもあります。悪気もなく、ただ遊んでいて、
私のお気に入りのランプを倒したり、せっかくのデコレーションを
めちゃめちゃにしてくれるのですから。でも、そのことでとても
冷静でなんかいられない時には、私は、賢い姑のルービーから
教わった教訓を思い出すようにしています。

 ルービーおばあちゃんには6人の子供がいて、孫も13人います。
彼女は、優しさと忍耐、それに愛そのものです。あるクリスマスに、
いつもながら、ルービーの家に子供夫婦や孫たちが勢揃いしました。

 1ヶ月前に、ルービーは、25年以上も使っていた、よれよれの
カーペットに別れを告げ、美しい真っ白なカーペットを購入した
ばかりでした。ルービーは、新しいカーペットのおかげで家が
すっかり明るくなったと、大喜びしていました。

 さて、パーティーでは、私の義弟が、おいやめい全員にプレゼントを
配り終わったところでした。プレゼントは、自宅の蜂の巣でできた貴重な
自家製の蜂蜜です。みんな喜んでいました。でも、運命の定めか、
8歳のシーナがもらったばかりの蜂蜜を、おばあちゃんの新しい
カーペットの上にこぼし、しかも、蜂蜜のついた足で部屋中をべとべとに
してしまったのです。

 シーナは泣きながら、キッチンに駆け込み、ルービーおばあちゃんの腕に
飛び込みました。

 「おばあちゃん、おばあちゃんが買ったばかりのカーペットに蜂蜜を
どっさりこぼしちゃった。」

 ルービーおばあちゃんは、シーナの前にしゃがみ、涙に濡れるその目を
優しく見つめると、こう言ったのでした。

 「大丈夫よ、あなたのために、もっと蜂蜜をもらってあげるから。」


                        リン・ロバートソン
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青森の自然あふれる写真、
春の花々.秋の紅葉.夏祭り
冬景色の美しさや生活模様を
紹介したいと思っています。

カテゴリーに青森の様子。
ねぶた 弘前桜 わさおの事など
色々とあるので~♪
よかったら 見て下さいね♪

興味がある事.栄養に関する事
色々な出来事に関する事など
載せられたらと思っています

栄養について興味のある方、
お時間がありましたら、
ちょこっと栄養学
(↑クリック カテゴリーも参照)
覗いてみて下さいね♪

ご気軽にご訪問して頂けたら
嬉しいです(*^^*)ノ

写真は見るのも好きなので
突然の訪問があった時は
お許し下さいね(*'-'*)

自己免疫疾患の病気が発症したので、
現在、治療と回復を心がけています。

そのため、コメント欄を
閉じています。ゴメンナサイ m(_ _)m

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お願いしています (*^。^*)♪


よろしくお願いします^^♪
  

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